「(仮称)栗子山風力発電事業」に係る環境影響評価準備書に関する一部報道について
2023年10月18日
JR東日本エネルギー開発株式会社
2023年10月10日(火)以降、一部報道機関において、弊社が開発を進める「(仮称)栗子山風力発電事業」(以下「本事業」といいます)の環境影響評価準備書(以下「準備書」といいます)に、調査データ改ざんの疑いがあるとの報道がなされました。
報道を受けて調査した結果といたしまして、(1)準備書記載の猛禽類調査のデータの真正に関する確認結果と、(2)専門家へのヒアリング結果を受けた弊社の従前からの取組みについて、お知らせいたします。
地域の皆さまをはじめ関係の皆さまにご心配をおかけしていることについて、深くお詫び申し上げます。
引き続き、地域の皆さまにご理解をいただきながら、環境影響評価手続きを適切に進めてまいります。
-
準備書記載の猛禽類調査のデータの真正に関する確認結果について
準備書に記載されている猛禽類調査の結果は、2020年11月~2022年8月の期間にわたって実施した調査の結果を取りまとめたものです。
準備書に記載の通り、上記の期間中、各回3日間の調査を計20回、のべ60日間の調査を実施し、対象事業実施区域周辺におけるイヌワシの飛翔及び対象事業実施区域から10.83キロメートルの位置における営巣箇所の存在を確認しました。
今回の報道を受け、弊社が上記調査の実施を委託した2社に改めて調査内容について確認を依頼し、改ざんの事実は確認されなかったとの報告を受けております。 -
専門家へのヒアリング結果を受けた弊社の従前からの取組みについて
準備書の作成段階において、複数の専門家に調査結果を踏まえたヒアリングを2023年4月~6月に実施しました。その際に、一部の専門家から「これまで、当該地域のイヌワシの営巣地は明らかにされていなかったが、地元情報によると、対象事業実施区域の近傍で繁殖中の模様である。当該地区近傍で繁殖をしているようであれば、再調査やモニタリング等の対応も必要である。」とのご意見をいただきました。このコメントは、匿名の専門家のコメントとして、弊社が作成した準備書にも記載しております。
このご意見を踏まえ、上記調査とは別に、2023年7月から追加の猛禽類調査を現在も行っております。今後、追加調査の結果を踏まえたうえで、環境影響評価書に適切に反映してまいります。
弊社は、本事業の実施にあたり、対象事業実施区域及びその周囲における希少猛禽類の生息状況について、引き続き情報の入手に努めながら、適切な対応を検討してまいります。
以上